~モチーフで観るミッシェル・バテュの世界~
海・空・森・植物・湖・多種の動物、これらすべてが、宇宙・生命・自由・自然・美しさを表す語であり、
想像や画家としての腕前を豊かにしてくれるものでもあります。
私は、まだ見た事の無い景色に遭遇することで感嘆させられ、
着想の源となり、新しい色使いの収穫となります。それぞれの場所が異なるパレットなのです
空や海、大地は私にとってなくてはならないもの、酸素に値するものなのです。もしも窓の無い小さな部屋に閉じ込められたら、耐えることができません。それらは私の人生において、“自由”に匹敵する、必要不可欠なものなのです。
自己の構築のシンボルでありバランスのシンボルであるモチーフとして建物を描きます。
壁には“自由でない”ことの意味があります。そしてその壁を抜けた先の空間に描いたモチーフでさらに果てしない可能性を広げています。
熱帯に生息するヤシの木は遠い夢のシンボル。果物は感覚的な欲望及び豊かな自然のシンボルです。